ハイドロキノン軟膏

ハイドロキノン軟膏はシミ治療の外用薬(塗り薬)として処方されるものでメラニンを作るチロジナーゼの働きを阻害し、また、メラノサイトを壊してメラニン色素を作らせない作用もある非常に強力な漂白剤です。

日本では法律の改正にともない、化粧品にもハイドロキノンが配合されることが多くなりましたが、化粧品のそれとクリニックで処方されるハイドロキノン軟膏では、その効果に数十~数百倍の差があると考えられています。

つまり、お金をだしてハイドロキノン配合の美白化粧品を買うぐらいなら皮膚科に行ってハイドロキノン軟膏を手に入れたほうが100倍効果があるし、意味があるということですね。

今のところ日本のシミ治療ではレーザー治療とハイドロキノンを組み合わせた治療法が最も効果的といわれています。この2つの組み合わせてシミができる流れをすべて断ち切れるからです。

ハイドロキノンはよく、できてしまったシミに効果があるといわれますが、メラニンをつくるメラノサイトに働きかけてメラニンを作れという指令を阻害する作用もあるので、シミ自体をつくらせない予防的な効果も非常に高いです。

よくハイドロキノンを使ってできてしまったシミをケアしているにもかかわらず、余計にシミが濃くなったという人がいますが、それはシミ予防の効果が裏目にでてしまったことによるものです。

つまり、ハイドロキノンを塗布するとメラノサイトのメラニンをつくる作用をほぼないものにしてしまうため紫外線に対する防御力が極めて弱くなり、モロにその影響を受けてしまんですね。

そのためハイドロキノンの使用中は紫外線対策を徹底しないとむしろシミや色素沈着がひどくなってしまったり、思わぬ肌トラブルの原因になってしまうということです。そのため夜のみ使用して日中はハイドロキノンは使ってはいけないともいわれています。

※ちなみにこのハイドロキノンはマイケル・ジャクソンも使用していてそのせいで肌が白くなったという話をネットなどでも見かけますが、それは大嘘。

マイケルジャクソンが使用していたのは「ハイドロキノンモノベンジルエーテル」という名前は似ていますが全くの別物で、この成分は長期使用により尋常性白斑という皮膚病を引き起こします。

効き目の高い5%以上の高濃度のハイドロキノンは使用方法を間違えてしまうと、肌への刺激になって赤みやかぶれを引き起こすことがあるのでクリニックでしっかりシミの状態や経過にあわせて薬を処方してもらう必要があります。

ハイドロキノン軟膏はトレチノイン軟膏とセットにして処方されることが多いです。

外用薬を使ってシミを治療する場合は、赤みや皮むけといった症状が必ず伴うため2週間に1度ぐらい肌状態を見極めながら軟膏の濃度や量、赤みや皮むけの症状を緩和するローションやクリームが処方されます。

なお、ハイドロキノン軟膏の副作用として妊婦や授乳中は使用してはいけないということがいわれていますが、これも嘘。トレチノイン軟膏には確かに胎児が奇形となってしまう危険がありますが、ハイドロキノンにはそうした副作用はありません。

ハイドロキノン軟膏とトレチノイン軟膏が一緒になって、あるいはブレンドされて処方されることが多いのでトレチノインの副作用がそのままハイドロキノンの副作用として混同されてしまったのだと思います。

ハイドロキノン軟膏は、その濃度によって治療費が違ってきます。10gで2,000円~といったところが目安になるとは思いますが、クリニックによってその治療費は違うので、ホームページ等で事前に調べるか、電話やメールで問い合わせて確認しておきましょう。

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